tsu-tusac’s blog

山とスキーの記録

1408 銀山平 平ヶ岳

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 銀山平から駒ヶ岳

 

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 ログハウス

 

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 玉子石分岐

 

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 山頂遠望

 

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 平ヶ岳山頂

 

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 姫ノ池から平ヶ岳

 

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平ヶ岳から至仏山

 

 現役の合宿サポートで2年間出来なかった夏山、最初は恋ノ岐川から平ヶ岳を考えていたのだが、このところの著しいロートル化に鑑み、幕営沢登りは取りやめ、銀山平の民宿泊、中ノ岐川林道送迎バスで平ヶ岳を往復するという楽勝?プランに変更。さらに2日目の荒沢岳ももう無理だろうということで、守門岳に変更したのだが。

 

参加者  木邨光宏  益崎健二郎  大谷尚史  片岡ひとみ  伊東 毅

 

8月15日 府中本町(9:00)=小出IC=道の駅「ゆのたに」(13:00)=手作り村こころ=銀山平 樹湖里

お盆の帰省とUターンの間の15日金曜日、高速は車は多いが余り渋滞もなく、予定通り小出ICから道の駅「ゆのたに」へ。仙台からの片岡車はさらに早く着いていた。昼食予定のそば処薬師へTelしたところ、時間が遅かったせいか、そばが売り切れ、道の駅の立ち食いそばのおばさんに聞いた352号線ぞいの手作り村「こころ」へ転進。これが当たり、へぎそば5人前と野菜天、まいたけ天、思いのほか美味だった。シルバーラインのトンネルを抜けて銀山平へ、前回は雪野原だったが今は緑におおわれた別天地。雲が低く駒や荒沢岳は隠れている。今回の宿、民宿「樹湖里」は一番手前、母屋へ行ったら、離れへどうぞと、一軒のログハウスへ案内された。しっかりした作りで1階に板敷の居間とたたみの寝室(8帖くらい)、トイレ、洗面所、2階のロフトにベッド2つ、たたみの寝室(8帖?)とずいぶん広い。1階和室に木邨、益崎、2階ベッドに片岡、和室に大谷、伊東とゆったり使える。風呂は近くの日帰り温泉、白銀の湯へ入浴券を持って行く。大きなログハウス風、2階が風呂で露天風呂もあり、結構だが目隠しの竹垣で山が見えないのが残念。源泉かけ流しだが無色無臭、ややアルカリらしい。風呂から帰って、まずは一杯、ワインが4本、ジンとベルモットトニックウォーターウイスキー、焼酎、つまみもいっぱい。適度な広さの居間で気がねなく飲んで話して、楽しい時間を過ごす。夕食は母屋で6時から、他に山登りが2組3人、釣りが2人、我々を入れて10人。明日平ヶ岳へは8人の予定だが天気が悪そう、すでに降りだしていて、明日の予報は70%、前線が北陸沿岸に張り付いている。出発は4時ということで、3時過ぎ起床になる、出かける用意をして8時就寝。

 

8月16日 沈殿

 夜中雨の音、3時に起きて用意をしていると宿の主人が来て、どうしますかと言うので今日は中止したいと伝える。どうやら3連泊している1人がどうしても行きたいということで1人だけ、1台だけで出かけて行った。大雨になると中ノ岐林道が危険になるので主人は行きたくなさそうだったが、3泊して待っていたという客に断りきれなかったようだ。
われわれはふとんに戻りもう一寝入り、明るくなって起きて朝飯のおにぎりにみそ汁を沸かして食べる。宿の奥さんが朝風呂にどうぞと、白銀の湯の裏口の鍵を貸してくれたので、雨の中をぶらぶらと行って来る。雨は降ったりやんだり、山も駒から中ノ岳、荒沢岳が頂上まで見える。緑の中にこの季節でも残雪があり、いい眺めだ。銀山平は「樹湖里」「日光」「村杉」「湖山荘」奥只見山荘」「荒沢ヒュッテ」の6軒の民宿が山々に囲まれた広い平地にゆったりと立っており、山上の別天地となっている。1人で出かけた人も無事平ヶ岳に登って帰ってきたようだ。今日はやることがないので、車で奥只見湖の船着き場や尾瀬への林道方面に行ってみたりしたが、特に見るものはなく、あとは宿に戻って、またいっぱいと飲むしかない。夕食は我々5人だけ、明日はまた3時起き、天気は少しよくなるようだ。

 

8月17日 銀山平(4:00)=中ノ岐林道登山口(5:35)~玉子石分岐(8:35~8:45)~平ヶ岳(9:27~9:33)~姫ノ池(9:55~9:57)~玉子石分岐(10:14~10:19)~登山口(12:02)=銀山平
=須原民宿加賀屋

 星は見えないが降ってはいない。マイクロバスに乗りこんで出発、うとうとしながら行く。中ノ岐林道は半分舗装、ところどころ沢の水が道路上を流れている。こういうところが増水すると車が通れなくなるようだ。今日は奥只見山荘の1台が先行、あとから湖山荘の1台も来て3台が入った。登山口の駐車場には水場、トイレがあり、待機用の小屋掛けがしてあった。我々は最後に出発、すぐ平ヶ岳沢の渡渉点、木の橋がかかっているが、かつて増水時に人が流されたことがあったので、頭上に籠渡しが作られている。沢を渡ると急登、新しく作った道のためか、雨水でえぐられて段差が多く歩きにくい。大谷先頭で最初いい調子で登っていたが、途中からピッチが落ちる。2日飲みすぎて調子が悪いみたいだ。途中でキジ打ちなどしたが回復しないので、この辺で戻るとのこと、やむを得ず、4人で登る。3時間で玉子石の分岐点、コースタイム通りだがやや遅れ気味、樹林帯を抜けており、正面に平ヶ岳の平らな山頂が見える。雨が降りだしたので雨具の上下を着ける。左右は湿原、木道が現れる、花はあまりない、キンコウカと白いイワショウブ?イワイチョウ?ところどころにオヤマリンドウやハクサンフウロくらい。池ノ岳の分岐を右、水場を過ぎてひと登りで平ヶ岳頂上に着いた。頂上の標柱は樹林の中、その手前草原に面して板を渡した広場がある。目の前の大きな山は至仏、左手に景鶴、燧は雲の中だったのかよく分からない、あやめ平の奥に日光白根、全体に雲が多く視界はよくない。写真を撮って早々に下る。12時半までに登山口に下りなければならないので気をせかされるが、せっかくなので姫ノ池を回る。益崎は下りが遅いのでと言って真っ直ぐ玉子石分岐へ向かった。姫ノ池の池塘越しに平ヶ岳の写真を撮ろうと思ったが、あいにく雲がかかってしまった。木道がぬれて歩きにくい、玉子石は割愛した。下りも段差が大きく、滑って歩きにくいが、どんどん下る。ここで急ぎ過ぎたのか、最後のピッチで右ひざに痛みが出た。曲げると痛いので右足から段差を下りるようにするのでピッチが落ちる。キナバルの下り、栂海新道の最後など、時々これが出る。なんとかごまかして平ヶ岳沢まで下り、待っていた大谷、益崎と合流した。靴の泥を落としてマイクロバスに乗り、銀山平に帰ると、奥さんが麦茶を持って迎えてくれた。宿泊費は2食付き7,800円、マイクロバス送迎代が1人3,500円、快適な宿だった。もう一度白銀の湯で汗を流し、銀山平を出たのが午後2時半ごろ、往きに寄った手作り村「こころ」で遅い昼食というかおやつ代わりにへぎそばを食べて今日の宿、須原の加賀屋に向かう。小出から北上、須原の駅近く252号線に面して加賀屋はあった。着いて木邨が戸を開けると「すごい雨の中、よく来られました」という。須原は今日豪雨に見舞われたようで、伊東の携帯に留守電が3本も入っていた。山の中で携帯を切っていたので気づかなかったが、雨で来られないのではないかと心配していたようだ。須原は民宿がいくつかあるが、加賀屋は一番小さな宿、でも建物は新しく、部屋はきれい、トイレもきれい、風呂は入らなかったが、おばあちゃんと娘の二人でやっているみたい。他に客はなく、部屋は3つ使っていい、その他に休憩用に向かいの部屋も用意してくれ、漬物に枝豆のサービス。それではとビールをもらい、とりあえず乾杯、そのまま飲み始める。夕食は下の広間で、日本酒を頼んだら一人一本ずつサービスしてくれた。料理もいっぱい、せっかくだからとみんな食べて、さらにおいしい魚沼米のご飯も食べて、少々食べ過ぎ。ところで伊東の膝の痛み、テーピングしてみたが、明日の守門岳は厳しそう。木邨が浅草岳の方が行程が短く楽だからということで、行先は浅草岳に変更、一晩様子を見ることにした。

 

8月18日 須原=大白川エコパーク入広瀬・解散=小出薬師そば=小出IC=府中本町解散

 朝起きて階段を下りる時、右膝に違和感があったので、申し訳ないが浅草岳登山はとりやめにさせてもらう。朝食もご飯がおいしい、おばあちゃんがサービスしてくれるが、連日の飲みすぎ、食べ過ぎで一膳がやっとだった。この宿は2食付き6,500円、食事はいいし、サービスはいいし、めちゃ安い。国道に面しているので、トラックなど通るとややうるさいが、それを除けばこんないい宿はない。情報がない中での宿探しは難しいが、今回は2つともいい宿でよかった。浅草岳に登るのはやめたが、麓に温泉があるし、エコミュージアム森林公園もあるということで、一応大白川方面へ向かう。最初ネズモチ平登山口を目指して林道を展望台とあるところまで行ってみたが、車の中にアブがたくさん飛び込んで来て大騒ぎ、殺虫剤で追い出して早々に離脱、その下のエコミュージアムに行ってみた。車を下りたら施設の人が出てきてクマが出ているから少し待ってくれと言う。展示室を見ていると外で盛んに爆竹を鳴らしている。さあどうぞ、というので森林公園の一部を散策、全体に小中学校生向けかな、新潟県の施設、何となく税金の無駄遣いという感じがした。次は温泉と、ふもとのニュー浅草岳温泉というのに行ってみたが今日は合宿が入るから駄目、入広瀬の寿和温泉なら、というのでそちらに向かったが、着いてみたら12時から、今はまだ11時、しかたない温泉はあきらめ、ここで仙台に帰る片岡さんと別れる。なんとなく消化不良の感じだったが、小出ICへ向かう途中、初日食べそこなったそば処薬師でへぎそば、こちらはつなぎに山芋を使っているとかで、つるっとしていて、これも美味しい。あとは大谷、益崎と交代で運転、Uターンも終わった関越を順調に走って帰京した。
天候が不順だったが、永年の懸案だった平ヶ岳に登れてまずは満足。大谷は今回登れなかったが、学生時代にスキーで縦走しており、今回は初めての4人が登れたのだからよしとしよう。一方、膝を痛めてもう一つの守門岳か浅草岳に登れなかったのは、皆に申し訳なかった。こういうのもロートル化の現れか、下りは気をつけなければいけない。銀山平はいいところ、また行ってみたいが、周りに登れる山がないのが問題だ。守門、浅草はまたいつか、課題としよう。